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「まさゆき研究所」は、はてなブログに移転しました。

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【2015/12/24 01:10】 | なし | トラックバック(0) | page top↑|
科学の力で実現するホワイト・クリスマス
デイリーポータルZに記事を書きました

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別件ですが、もういつまでもFC2で書いている時代じゃないだろうと思ったので、ブログ移転します。

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【2015/12/24 01:07】 | 科学研究室 | トラックバック(0) | page top↑|
七味唐辛子を自作したら新世界が開いた
デイリーポータルZに記事を書きました。

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さいきん、筑波山登山道までのゆるい道を散歩するのが楽しくて、よく行っている。

4月と11月にお祭りがありおみこしが出るので、それに合わせて小さくほのぼのとしたイベントもやっている。こちらは春に行ったとき。

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道ばたに花やつくしが生えていてとてもうららかだ。
かつて使われた旧筑波山郵便局では春と秋にだけ特別展示をしてくれている。

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古い局舎がとてもすてきだ。

また、道ばたには猫だまりもあって、警戒心のない猫たちにさわり放題。

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そして昔の蔵や建物をあれこれと公開してくれていて、春の陽をぽんやりと眺めながらゆっくりと時間を過ごせる。

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ふもと付近の「旧矢中邸」という旧家の屋敷でも公開イベントをやっていて、屋敷の中で各種ワークショップを開催している。参加しても楽しいが、豪華絢爛な内装を楽しみながら、のびのびと窓の外のもくれんの花を眺めているだけでも充分だ。

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眺めていたら「デイリーポータルの加藤さんですよね?」といきなり声をかけられて死ぬほどびびった

さて続いてはは秋。
秋は空気がきれいなので、山の姿が一段と美しい。
「石蔵RIZ」という石蔵を改装したカフェでおいしいコーヒーを飲みながら筑波山を眺めることができる。

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客はロードバイクのサイクリストが多かった。それなりの人気スポットなんだろう。

また、綿の収穫期でもあり、地元サークル「わた部」の素敵な展示を見たり、

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収穫されたばかりの新米でつくったおにぎりを買うことができたりする。

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そうこうしているうちに、御神輿のご一行が山をふもとから登り始める。

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先導は天狗。前見えてないのか転びそうで怖い。

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屋敷の二階から大盛り上がりして見学する外人さんと若者たち。

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そしてクライマックスのおみこしが駆け上がる!

こんな感じの記事を最初書こうかなと思い、安藤さんに提案してみたら、「渋すぎます。せめてみかん狩りでも行ってください」と言われ、すっかり忘れていた僕は「あ、そういやみかん狩りも行ったわ」と思い出し、今回の記事になりました。
担当との対話って大切ですね。

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【2015/11/15 23:46】 | 食品研究室 | トラックバック(0) | page top↑|
ぼくの思うWeb記事を書くポイント(おもにデイリーポータル向け)
さいきん、若いウェブライター志望者が増えている、ということなので、記事の書き方を少しだけ語ってみようと思う。僕もデイリーポータルZに顔を出し始めて7年経ち、37歳になった。
後進のために少しくらいこんなこと書いても怒られないのではないかと思う。

モデル記事:『仕事に疲れ果ててヤブイヌを見に行った』http://portal.nifty.com/kiji/151008194753_1.htm

感じたことを文章にしてはダメ
まずはじめに、どんなタイプの記事でも気にしないといけないのは「感じたことを文章にする」のではなく「文章から感じさせる」のだということだ。
いろいろな若い人たちの文章を見ていて、あー、この人は感じたことを文章にすることができた気になっているし、しかもそれが読者に伝わってると思ってしまってるな、と思うことはよくある。
原理的に、感じたことをすべて文章にすることなど絶対不可能だし、読者にとってもどうでもいいことだから、書いた文章から感じさせることに注力した方がよっぽど読者のためには現実的であり効果的だ。


心のささくれを見逃さない
この間の三土さんの記事『水びたしの公園がすごい』みたいに、絶対におもしろい超ド級のネタがあれば、素材をそのまま味わう文章を書いてもいいのだが、デイリーの記事はそうでない場合も多い。その場合は生活している中での「心のささくれ」が記事の核となることが多いので、これを見逃さないことが大切だ。
例えば先週のヤブイヌの記事で言えば、実質は単に休日に動物園に行っただけのことなのだが、ヤブイヌの飼育場の前に行って「ヤブイヌかわいそうだな」と思ったことが記事の始まりとなった。ここから、ビリヤードのブレイク・ショットのように言葉が散らばり、そして落ち着くべき場所へと集まり始める。
このように、普段生活しているなかで不意に「およっ?」と感じた瞬間の「心のささくれ」はライターの生命線とも言えるので、スル―せずにこまめに拾い上げられるような習慣をつけ、こまごまメモしたりするようにするといいと思う。

よくあるもの+もうひと軸
これは林さんも言っているけど、デイリーの記事は「見慣れたもの」+「もうひと軸」が基本である。世間である程度認知されているものでも「ヤブイヌ」+「残業」とか、「海南チキンライス」+「ぐだぐだになっていく楽しさ」とかである。
この「もうひと軸」が決まらないときにライター企画会議に行って話すとすんなり決まったりするので会議は本当に楽しいのだが、最近はめっきり忙しくて行けない。おかげで締切が近くなると仕事しながらも一日中「もうひと軸」を考えているが、そういう時でも題材のことを考えつくした末の「心のささくれ」から生まれることが多い。ここでも逃さずに拾っていこう。

記事に必要な写真の7割があればOK
さて、ヤブイヌの記事で言えば、ヤブイヌをかわいそうと思った瞬間から記事になるかもという予感がしたので、写真を撮り始めた。同行の嫁さんにこの写真を撮ってもらい、ここが感情の頂点になるように前後の構成を作っていく。

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この写真がこの記事の主題

ここから写真を撮り始めたので、入場前の行列の写真とかは撮ってないのだけど、そのへんは適当にごまかしても、記事の核(=心のささくれ)にかかわる部分がしっかり撮れていれば何とかなる。それでも多く撮っておいて使えないということは無いので多めに色んな種類のを撮っておこう。


前半の構成 ~読者を世界に引き込もう~
ここからそれ以外の構成を考えるわけだが、前半は読み始めた最初の30秒で読者に興味を持ってもらう必要がある。
なので図書館で借りた本も含め、手持ちのヤブイヌ資料をどんどん入れることにより、読者を「ヤブイヌって何?」という状態から早めに脱出できるようにした。またこれには、一人称感覚で記事に共感できる効果もある。
あと残業の話以外に、もうひとつヤブイヌを見に行く動機を補強した。それが進化の部分だ。理科的な話は読者にもよく読んでもらえて評判もいいので、スパイスとしては使いやすい。


中盤の構成 ~記事のサビこそていねいに~
この記事の中盤は、さきほど説明した感情が主役になるように調整しながら書き進めた。出発の部分から、ヤブイヌに向けて心が盛り上がっていくように描写し、ヤブイヌに別れを告げるとこまで丁寧にバランスよく書く。
繰り返しになるが、バランスのポイントは「言葉から読者に感じさせる」ことだ。
ヤブイヌを見ていた人たちの感想のところは、当初ここを記事の軸にしようかと思うぐらいいろいろな言葉がきけて面白かったのだが、注目しすぎると軸がぶれるので、せつなさを増幅する装置としての扱いに切り替えた。

後半の構成 ~印象的なフレーズを投入しよう~
最初、後半は地の文で「進化を目指した僕と、進化を目指さなかったヤブイヌ、どちらも疲れ果てる運命にあったのか」的な文章を考えていたのだが、そうすると語り過ぎでうっとおしいなと思ったので、ヤブイヌへの問いかけに切り替え、読者にゆだねる形式にした。
仕事とか家事とかしながら、記事のことを考えたときふと浮かんだイメージやキーワードを中心に組み上げる。最後にヤブイヌに「ごめんね、難しいことばかり聞いて」とあやまる構成がひときわ切なくて良さそうだなと思った。
この記事に限らず「強い言葉、フレーズ」は記事の構成を吸引する強力な核となるので、記事の後半に配置すると文章が引き締まり、読後の印象がぐっと強まる。(あ、これ世間で言う「決め台詞」ってやつか)
思い浮かんだらイメージが逃げて行かないうちにメモする習慣をつけるといいと思う。とくに20代のうちはどんどんフレーズが出てくるが、30代になると昔ほど出てこなくなるので、長くやるつもりなら大切だ。(ロキノンジャパンの文章は、音楽の感想を文章で表現する中で効果的な決め台詞がいくつも出てくるから参考になる)

それとヤブイヌのぬいぐるみは、特に記事に使おうとかは考えずにかわいかったから3匹買ってきた。こういう目に留まったものをとりあえず買っておくのも、あとあと使えることが多いのでいいと思う。

終章
ここは記事ごとにどうするかがまちまちで、これというのは無いのだが、今回は動物園に悪いイメージを持つ読者がいたらちょっと申し訳ないなという気になったので、明るい写真でイメージ回復をはかった。

その他全体であるとすれば、似たような写真が多くなり過ぎないように注意することだ。人は同じ写真が3枚以上続くと急速に飽きるので、なるべく違うアングル・構図などこまめに入れて先へ先へ読んでもらえるようにすると、読者にとって親切な記事になるだろう。

というわけでざっと概観になってしまったが、以上が今回の記事を書くにあたっての注意した点だ。あと、何を書くにしてもとにかくある程度長いの書けないとダメなので、ツイッターで何万もツイートしている人はほどほどにして、ブログできちんと書くことをもっとやった方がいいと思う。

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【2015/10/12 18:10】 | 附記 | トラックバック(0) | page top↑|
仕事に疲れ果ててヤブイヌを見に行った
デイリーポータルZに記事を書きました。

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この記事を書いてスピッツの1stアルバム『スピッツ』を聞き直したんだけど、その作品としての素晴らしさには何度でも感動できる。



若い世代には小学校歌集に載っている『チェリー」』のイメージが強いみたいだけど、スピッツは僕らの世代(昭和50~55年生れぐらい)の文化系男子&女子に対してすさまじい衝撃を与えたバンドだった。
とくに創刊されて間もなかった「ダヴィンチ」とかを読んでいた文学系男子女子に対する影響力たるや、まさに絶大で、スピッツの表現に目を向けずに青年期を終えることはほぼ不可能だったと言えるほどである。
まさに時代と文化を作ったと言えるほんとにすごいバンドなのだ。



↑「スピッツみたい」という感覚は僕らの世代にとってもはや共通語ですらある


スピッツの歌詞には、叙情的・叙事的なそこらのJポップの歌詞とは一線を画した独創性があり、これまで見たことも無かった現代詩の香り漂う「叙物的・叙言的」な詩に触れた僕らは心を打ち砕かれるような衝撃を受けたものだった。

『死神の岬へ』(一部)
♪愛と希望に満たされて だれもかもすごく疲れた
♪そしてここにいる二人は 穴の底で息だけしていた
♪古くてタイヤもすり減った 小さな車で出かけた
♪死神が遊ぶ岬を 目指して陽が昇る頃出かけた

♪そして二人は見た 朽ち果てた廃屋を見た 
♪ガードレールの傷を見た いくつもの抜け道を見た 


すごい。

そしてセールス的にも知名度的にも絶頂と言えるのが6thアルバムの『ハチミツ』で、最近、曽我部恵一さんたちにトリビュートされることでも話題になった一枚だ。
http://natalie.mu/music/news/162360


ミリオンセールスのアーティストが、アルバムに『ハチミツ』と命名するなんてこと当時としては異色の出来事で(だって当時は小室哲也とかB`zの絶頂期だ)、もうアルバム名だけでくらくらする思いになったものだが、これは正宗さんがずっと温めていた言葉で、いつかタイトルにしようと狙っていたらしい。

この話を含めてすべてラジオで語っていたことだが、スピッツははじめの頃CDがあまり売れなかったので、もう少し世間に迎合した歌を出した方がいいかと、だんだん「世間並み」の曲名をつけるようにしていったらしい。
(それが『君が思い出になる前に』、『裸のままで』あたり)
しかし、「スピッツらしさ」を前面に押し出してもどうやらいいらしい、ということが分かってきたので、それはやめて、5thの『空の飛び方』あたりからやっぱり自分たちらしくすることにしたらしい。



そうして満を持して生まれたのが6th『ハチミツ』だ。
この言葉を使えた正宗さんの嬉しさを想像すると、胸にこみ上げるものがある。ぼくなんかまさに、正宗さんがそうやってつくりあげた世界にあこがれ、大学時代に詩を書き始めたようなものだ。

というわけで、いまでこそ若者には『チェリー』のバンド、としか思われていないが、機会があったら『ハチミツ』、『空の飛び方』そして『スピッツ』ぐらいは借り、聞いてみてもいいのではないかと強く勧めたい。

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【2015/10/11 18:24】 | 研究室旅行 | トラックバック(0) | page top↑|
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