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チリメンモンスターを食べる(@DPZ特集)
デイリーポータルZに記事を書きました。

chiri900.jpg

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理科教育の話。
僕はフィールドワーク、つまり野外に出ての生物観察活動には賛否両論だ。

生物教育の世界、特に教員集団が中心になっている団体には必ず、やたらフィールドワークが好きな人の群れがいる。その先生たちにとっては、野外に生徒を連れて行くことは、非の打ち所の無い「良いこと」で、さあ野山に行くぞ行くぞ、的な空気を発散している。
若い教員で、分子生物を中心にやってきた人なんかだと、この空気についていけない人も多い。「そなへんの草木を見て何になるんだ?それ博物学じゃん。RNAiも知らないくせに」みたいな。

どっちの言い分も分かる。
生物学はここ何十年かで急速に進歩して、高校のカリキュラムも激変した。ほとんど違う教科に思えるぐらいだ。くるりと山口百恵を、同じ「ポップス」に当てはめるぐらい違うように思う。僕も野山のフィールドワークはあまり好きではなく、自分ではやろうとは思わない。

でも海のフィールドワークは別だ。
海に住む生物の多様性は、陸上なんか比べ物にならないくらい、とてつもなく広い。
まず褐藻・紅藻、取れ放題だし、ミル・アオサなど、原始的な配偶子形成を行う生物の実物も見ることが出来る。動物も、軟体動物・節足動物・環形動物・棘皮動物・刺胞動物・海綿動物など、生物界を理解する上で重要なところが勢ぞろいだ。その実り豊かさ、驚きの深さでは、陸上のフィールドワークの及ぶところでは無い。

とは言え、海のフィールドはものすごく手間がかかる。海が無い県もあるし、誰でもすぐに出来るわけじゃない。でもこの海のフィールドワークの疑似体験を可能にしてくれたなのだが、チリメンモンスターなのだ。
特に、甲殻類の幼生(ゾエア・メガロパ類)を観察可能にしてくれたのはとても大きいと思う。幼生って、一般に見られるのってオタマジャクシぐらいしかないから、ゾエア類の様々な形態を見られるのはすごくいい経験になる。エビ以外にも、シャコやセミエビ類のフィロソーマ幼生、変態途中のヒラメやカレイなんかもいて、飽きさせることもない。

初めてチリメンモンスターの存在を知ったときは、正直、「あっ!やられた!その手があったか!」と地団太を踏んだ。こんなイージーで奥の深い教材、なんで思いつかなかったんだ、と。
正直、できれば僕が発見して、でんじろう先生級に日本中に名を馳せたかった。ひとつ大きなチャンスを逃してしまった。

というわけで、チリメンモンスターには嫉妬半分の感情を持っているのですが、これに腐らず理科教材の研究は続けていきたいと思います。

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【2010/10/21 21:00】 | 食品研究室 | トラックバック(0) | page top↑|
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