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昔働いていたバーのこと。その1
僕がその店にアルバイトに入った時点で、バイトは4人いた。


痩せ型の真木蔵人って感じ、元自衛隊員のサカガミさん。
クボジュンにちょっと似、昼間は病院事務のノモトさん。
見た目は茨城のヤンキー娘、長い金髪にスウェットパンツのイトウさん。
結局一度も顔を見ることの無かった、もう一人の人誰か。

そして新しいアルバイトが僕。

店には店長、50代半ばくらいのマスターがいる。
後で知るのだが、マスターは飲食業に関しては完全なシロウトだ。
飲食バイトをやったことの無かった僕でも、3回目くらいのバイトで「このオッサンはシロウトだな……」と分かった。だってカクテルの注文受けた後、店の裏でレシピブックを見ながら見様見真似で作ってるのだ。
そして驚くことに、僕がバイトを始めた2ヶ月後には、僕以外の先輩バイトが全員辞めてしまい、一番経歴の長いバイトが僕という状況になる。みんな逃げるようにバイトを辞めていってしまった。一人は顔を見ることも無かったし、初日にバイトが一緒だったイトウさんは2回ぐらい一緒にバイトしただけで、その後すぐに「都内のパチンコ屋でコーヒー嬢やる」と言い残して辞めてしまった。
そんな勢いでバイトが辞めていくなんてその店、ダメな店だっただったんじゃないかと思われるかも知れない。そう、その通りダメな店だった。まずはそれから話をしようと思う。

~1.何がダメだったのか~
はっきり言うとマスターがダメだった。
まずとにかくケチだった。そして無責任で、バイトに店を任せて、しょっちゅうどっかに飲みに行ってしまっていた。飲食業はシロウトなのに、店の改善すべき点をバイトに指摘されるとすぐに怒る人だった。
ケチである点に関しては異常だった。店の冷蔵庫の中の、ほとんど腐ってるようなキュウリがあったとする。バイトがそれを発見して、「マスター、キュウリがやばいです」と報告すると、普通は捨てると思うのだが、マスターは違う。腐っている部分を削って水で丁寧に洗い流し、キュウリのかけらみたいになったものをまた冷蔵庫にしまいなおすのだ。おかげで毎日食中毒が出ないかヒヤヒヤしながらバイトをしていた。そのせいで客からのクレームが出たこともある。揚げ物か何かを出した折り、中濃ソースが欲しいといわれてマスターがソースをテーブルに出したら、消費期限が1年くらい前に切れていて、分離してドロリと固まっており、クレームで大変なことになったことがある。とにかくこの店がダメだった理由の根源は全てマスターだった。

~2.じゃあマスターはなぜそんな仕事をしていたのか~
マスターはもともと建設・不動産業の人間だったらしい。それなのになぜバーのマスターなんていう慣れない仕事をしていたのか。
マスターには40歳くらいの、ずいぶん年下の奥さんがいて、バイトからは「ママ」と呼ばれていた。その呼び名からも分かるように、もともとそこの店舗はママが経営するクラブだったのだ。しかしママが子供を妊娠。その間は産休を取ってクラブはいったん休業にするしかない、ということになり、店舗を遊ばせておくのもなんだからバーにしよう、という経緯で作られたにわか仕込みのバーだったのだ。
もちろん最初は専門の人間を雇い、料理、カクテル、フロアの3人のスタッフが毎日店を回していたらしいのだけれど、マスターが言うには、そのスタッフは「ホスト上がりみたいなろくでもない連中」だったらしく、店の売上をかなり横領されたらしい。……まあ、マスターはいつもふらふらどっか行ってしまうんで、横領されるスキだらけのマスターも悪いんじゃないのかと思ったんだけれど、そんなやつらに店は任せておけない! ということで自分で店を仕切ることにしたらしい。
こうして57歳にして飲食業初挑戦のにわかマスターが誕生する。


~3.バイトしててイヤだったこと~
とにかくマスターがケチだったので、カクテルはなるべく薄めに作れとよく怒られた。薄くして作ったほうが原材料費もかからないし、そんなに酔わないからお客さんにいっぱい注文してもらえるから、と。
それからテーブルチャージが高かったこと。高級なバーなら500円、安手のバーなら300円、ヘタすれば取らない店もあるっていうのに、うちのマスターは店の格も考えず500円を取った。さらに、相手が金を持ってそうだと見ると、割増で料金を請求していた。15000円くらいの会計を19000円とかで請求していた。こんなんだから客が来なくなる。なので客が来ないときは店の外でチラシ配りをさせられた。バーテンのカッコした人が客が来ないので、店の外でチラシを配ってるバー。店の格はどんどん下降していく一方だった。
なんか思い出し始めたらどんどん浮んできた。店のカラオケもイヤだった。
店舗が元はクラブだったので、店の中にカラオケの機械があった。でマスターが店の客にカラオケでも歌いませんかと勧めだしたりする(1曲300円くらいだっただろうか)。そこでうまく火がつくと、カラオケ大会が開始になったりする。この状況を他のお客さんの目線から見て欲しい。静かに飲みたくてバーに入ったのに、突如開始になる知らない団体のカラオケ大会。タンバリンを持って盛り上がるマスター。この世のものとは思えないほど、他のお客さんに対して気まずい状況だった。


次回へ続く
~4.キンタさんの登場~
~5.キンタさん退場~

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【2009/09/19 23:00】 | 附記 | トラックバック(0) | page top↑|
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