スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

メールフォーム
お名前:
メール:
 件名:
 本文:

【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑|
マングローブはいかにして枯死したか
僕はこの夏、マレーシアに旅行に行き、日本では珍しいマングローブの種を3種、手に入れてきた。

今日はこのマングローブたちの我が家での生活を追っていきたい。

------------------------------

まずこれはオオバヒルギの種。

man005.jpg


世界で一番長い種として、DPZのコネタコーナーでも紹介させてもらった種だ。長さは1mもある。


魔術師のステッキのようでかっこいい種だったが、道中折れないように運ぶのが大変だった。

man010.jpg

新聞紙にくるんで、トランクに縛り付けて運んでいたのだが、何せでかくて怪しいので、空港で何度も「What's this?」と聞かれた。そのたびに説明するのがまた面倒。

man020.jpg man030.jpg
イッツマングローブシード。



次にホウガンヒルギ。

man040.jpg

ずいぶんと見た目がオオバヒルギと違うのだが、こうなるまでの過程を動画で撮影してきたので、ぜひで見てもらいたい。なかなか見られないホウガンヒルギの果実の解体過程だ。





最後にシロバナヒルギ。

man050.jpg

これはサイズも手頃で、持ち運びやすい。インゲン豆に激似でもある。

以上3種が手に入れたマングローブの種である。

------------------------------

マングローブの種のことを知らない人もいると思うので簡単に解説。

マングローブは胎生種子といって、このような非常に巨大な種を形成する。日本で一般的なオヒルギ、メヒルギでは20センチ程度の胎生種子になる。種はゆらゆらと水面を漂い、地面に突き刺さって根を張り、成長を開始する。マングローブを日本語で「ヒルギ」というが、漢字で「漂木」と書くのはそのためだ。

------------------------------

さて、そのマングローブ種子たちに「漂流期」を疑似体験させてやろうと思い、3種とも全部自宅の風呂に浸しておいた。

man060.jpg

この頃は植木鉢を100円ショップに買いに行ったり、デイリーの安藤さんに「もしかしたら部活動で『マングロー部』ができるかもしれないですよ」などとくだらないダジャレを思い浮かんで、言っては浮かれており、一番楽しい頃であったように思う。

続いてこいつらを植える。
植えるのはもちろん砂。ホームセンターで買ってきた。

man070.jpg
男らしい商品名。

種類によっていろいろだが、オオバヒルギは田んぼみたいにして植え、ホウガンヒルギは普通に砂に埋め、シロバナヒルギは本数に余裕があったので両方を試してみた。


man090.jpg
オオバヒルギ

man100.jpg
ホウガンヒルギ

man110.jpg
シロバナヒルギ


man080.jpg
全体像


ちなみにオオバヒルギの杖の先端は、このようになっている。

man120.jpg
このつんつん尖っている部分が芽らしいです。

------------------------------

元気な写真はここまでです。

これがこのあとどうなったのか。
ここからは12月30日現在のマングローブたちの様子を伝えます。

まずはシロバナヒルギ。

man160.jpg
影も形もない。

実はこいつが一番順調だった。
風呂につけている間に芽とか根とかがちょっと出始めてきてて、もう成功も同然じゃん! とか思っていたんだけど、植えた瞬間に変色し始め、見る見るうちに腐っていった。
今は影も形も無く溶け去ってしまった。

現世(うつしよ)では姿をとどめることのできない、化生の類だったのかもしれない。
(「百鬼夜行・抄」的に)


続いてホウガンヒルギ

man150.jpg
完全に乾いた砂の色に同化している。

「水に浸けてるとき上を向いた方から芽が出てくるよ」と言われて、その通りに植えたのだけど、3ヶ月間、芽の出る気配すらなく、そのまま秋冬へと突入していった。
ゴーストタウンの農場のような色になってしまったコイツだが、僕はまだあきらめていない。
暖かくなればきっと芽はまた生えてくるはずだ。
来春以降の再起に期待したい。


最後オオバヒルギ。

man130.jpg
ぐにゃり。

「もう芽が出てるから、植えればすぐに伸びてくるよ」との現地ガイドの人の言葉を信じすぐに植えたのだが、植えてすぐに、徐々に茶色く変色し始め、水気をうしなってぐにゃりと曲がり始めた。
しょうがなく添え木をして補強したのだが、変色は止まらず、現在ではぐにゃりを通り越して、表面はカチカチに硬く固まっている。

man170.jpg
芽の先端も茶色くなってカチカチ。

これはおそらく、寒い日本の冬から身を守るためなのだと信じたい。
エジプト王家のミイラのように、いつか復活すると僕は考えている。


------------------------------

以上年末特別更新、熱帯のマングローブはいかにして日本で枯死したか、のレポートでした。

明日、大晦日には、今年一年間を簡単に振り返ってみようと思います。

メールフォーム
お名前:
メール:
 件名:
 本文:

【2009/12/30 11:00】 | 科学研究室 | トラックバック(0) | page top↑|
トラックバック
トラックバックURL
→http://masayukigt.blog123.fc2.com/tb.php/87-8e7c1f3f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。